#まいにちUE4の一年間

こんばんは、アドカレ書こうかどうか悩んでいたら最終日を担当するトリになってしまいました。

まこと@まいにちDiyerです。

前日の番匠さんの記事に引き続き、xRArchiのアドベントカレンダー25日目になります。

 

締めにふさわしいお話になるかはわかりませんが、

「xRArchiの皆がやったこと、やってること Advent Calendar 2019」

の25日目、お付き合いください。

今回の記事では、タイトルの通り#まいにちUE4の振り返りと、活動していた理由について話そうかと思います。

それではよろしくお願いします~。

 

まいにちUE4もくじ

  • VR住吉の長屋
  • コンクリートマテリアル
  • PixelStreaming
  • なんでそんなことしていたの?
  • 最後に

それではれっつご~!


VR住吉の長屋

VR住吉の長屋は私がまいにちUE4を初めて最初に目指していたコンテンツで、UE4を触りだしたきっかけとなったものでもあります。
最初は皆さんのアドバイスを聞きながらVRに、最終的には天気を変えて雨を降らせたり、といった細かいギミックの実装までやりました。

簡単に作った経緯とか時系列で説明していこうかなと思います。

 

実は、住吉の長屋は去年から積み残ししていた課題で、モデリングまで終わっていた状態で年を越し、新年にして初めての#まいにちUE4がこちら。

最初の方はVRに直行せず、UE4が本当にいろいろできてしまうこともあって、

魅力に取りつかれたかのように、まいにちUE4で遊んでいました。

このころは修士論文の提出直前だったにもかかわらず、よくそこまでやったなぁ、、、と今では思っています。

ちなみに、ドアを開けたり、UE4内でPCを動かしてみたり、マテリアルの色を変更したりと色々、小物を作りながら、BluePrintについて理解を深めていった形です。

なんやかんやしながら、
二月末くらいにようやくVR化に成功。

自分で作ったものの中に入れた瞬間は何にも代えがたい感動があり、小一時間くらいはしゃいでた記憶があります。

ただ、こうなってくると作りこみをしたくなるわけでして、

クオリティを担保しようと、作りこみに非常に時間を割くことになりました。

雨降らせたり、テクスチャの解像度を上げたり、天候の変化のBluePrintを作ったり、水たまり作ったり、、、。

こんなことをしながら最終的に完成したものがこちら。

大変ありがたいことに、展示させていただく機会がすぐ後に控えていたため、

NAF企画で完成版お披露目をさせていただきました!!

建築の学生さんたちにたくさん見てもらって、この中から何人かまたUE4をいじりだす人が出てくれればいいなぁと思った記憶があります。

ちなみに、展示させてもらった時のレポートも頑張って書きましたので、よかったら見ていってください。

NAGOYA Archi Fes 2019 VR×建築展示レポート(企画編)

NAGOYA Archi Fes 2019 VR×建築展示レポート(アンケート編)

 

この後、何度か勉強会で展示する機会を頂いたり、VR住吉の長屋やまいにちUE4で覚えていただいている方がいてくださったりしまして、大変うれしく思っております。

おかげさまでxRArchiの皆さんにも仲良くしてもらい、いろんな方とお話しする機会が生まれて、

今でもまだこれで声かけていただける機会があります。

本当に今年一年間このコンテンツで生きてきました。。

(本当にありがとうございます安藤先生)

 

コンクリートマテリアル

続いて作ったのがコンクリートのマテリアルです。

機能が盛りだくさんのマテリアルが完成したのですが、作った動機とどんなものかを軽くお話しようと思います。

 

VR住吉の長屋を作り終わった後、就職したんですが、いざ就職してみると、

本当に時間がない!

というのを実感しました。

そこで社会人になった学生のクリエイターの方とかどうしてるのかぁとかいろいろ考えたわけですが、

自分の経験から「エンドレスだったテクスチャの調整とか、もっと簡単にできないかな、、、、。」と思いまして、

コンクリートのマテリアルを作り出しました。

みんな(主に私が)幸せになれそうな機能を想像して、型枠の大きさはもちろんピーコンの位置とかを㎜単位で指定できるようにとか、雨だれとかの濃淡を簡単に作れるようにできたらとか、いろいろやっていたら、、、。

その結果こんなものや

こんなものが作られていきました。

 

もちろん、社会人になって研修受けながらなので、研修終わっていろんなこと覚えたてで疲れたなぁとか思いながら、時間がないない言いながら、制作を進めていきました。

折角ならば「自分の作ってみたものを販売という形で世に出す」という経験をしてみるのもいいなと思い、途中からそれも見据えて作業していきました。

そのかいもあって、商業利用だとか、サポートの話だとか、深く調べる機会になってよかったなというのと、

自分でお金をつけなくてはいけない、という販売する難しさを実体験として得られたのが大きかったです。

現状、マーケットプレイスには上げることができておらず、Boothに公開させてもらいました。

ものを作って世に出す。ということを初めて体験したことと、就職したということもあり、

社会的な意味でのお勉強になった制作でした。

 

 

PixelStreaming

マテリアルの制作がひと段落、する前にもう始めていたのがこちらの制作です。
PixelStreamingとは、すごく簡単に言うと、UE4のゲームの画面を、Youtubeのストリーミングみたいにスマホなどに配信してくれる機能のことです。ちなみにHTMLに埋め込むことができるため、Webページにゲームが埋め込めるということになります。
レンダリングとかを手元の端末でする必要がないため、回線さえ太ければハイクオリティなコンテンツを低スペックな端末で実行できるというみんなが幸せになれる可能性を秘めています。

この機能には初めて公開された時からずっと何かできるだろうと思って考えていたのが、不動産の内覧。
引っ越す前に、部屋の中のレイアウトをスマホでシミュレーションできたら最高だよね。と思っていたけれど、実際にそれができるものは多分今はないと思っています。
というのも、ARアプリとかは数多く存在しているけれど、ARがサクサク動くようなそんなガジェットを持ってる人は少ないですし、
普通に持ってるスマホで3Dのレイアウトアプリを使ってみたりしても、重すぎて何もできないし、家具も一個しか並べられないとか制限が多いと、今でも思っています。

というわけで、Webページを作りこんでいくためのHTMLとCSSの勉強からスタート。

続いて悪い大人にそそのかされて、JavascriptとReactを勉強。

実際UE4で実装している機能はそんなに大したものはなく、VR住吉の長屋の時に作ったものが大半で、
少しばかり微調整を加えた程度のものだったため、新しいものを覚えていく時間の方が圧倒的に多い制作でした。(まいにちUE4とは)

そのあとはひたすらスマホのデバッグの方法を勉強したり、レイアウトとかの微調整を続けることに大半の時間を取られていました。

つい最近ようやくローカルでは動くようになりました。(長かった、、、!)

それがこちら。

あとはサーバー関連の色々をもうどうしようかという状況。できればネット上で触れる状況にしておきたいと思っていますので、
また進捗あればまいにちUE4で報告したいと思っています。

 

 

今年行った自主制作はこんなところですので、続いて話題を変えて、自主制作の理由について話そうかなと思います。

 

なんでそんなことしていたの?

目標と現状の方針

この辺からまじめパートです。
主にVR住吉の長屋とPixelStreamingを作るときに考えていた、自主製作の「目標」と「方針」について簡単に触れたいと思います。

最終的にしたいこと、

まず、「目標」です。長期的に何をしていきたいか、という視点で話をします。
私は、「少なくとも自分の周りだけでもいいから、建築に携わる方の仕事や給料の環境がよくなって欲しい」
と考えています。
建築業界、オープンデスクなどの制度がまかり通っていたり、自分の労働時間をコストとも思わず、
周囲の人にも負担を強いてしまうようなやり方がはっきり言って好きではありません。
当然自分もアトリエ設計でそういうバイトをしていた時代がありました。自分の場合は、勉強できるとこまで手伝って、賃上げ交渉したりできたのでまだ良かったのですが、
そういったことがまたこの後も普通に続いてしまうことが非常に嫌だなと思いっています。そんな状況では、建築の能力が高まる前に、エネルギー切れで体調を崩してしまったり、ほかの分野に転向してしまったりで、まったく業界が成長していくことができません。

少なくとも、自分の周りではそういうことが起こらないような形を何か模索できればいいなと考えています。

 

どうやって実現していくのがいいのか

続いて現状考えている、目標を達成するための「方針」です。

ここでは「他業種や他分野との複合・連携の中で建築としての立ち位置を考える」ことが必要なのではと考えています。

理由はシンプルです。設計料としてしかお金が取れない、業界も内輪で褒めあうような状況に見える、ならほかの領域巻き込んで、そことの兼ね合いでお金回していくようにしないと未来はないなと思う次第です。

例えば、建築業界に近いところで言えば、「不動産」業界なんて、投資目的から住居など本当に必要不可欠なものまで、お金の動く動機がたくさん想像できますし、案件一件で動くお金が非常に大きい業界です。
ゲーム業界も最近建築に近くなってきた領域だと思います。
不動産テック、とかでは、建物の中の人の動きなどをデータ化、有効利用できるようにしていこうという流れもあります。

こういったところで建築として介入する余地を見出す、また、クライアントに対してそういった部分との連携を見据えた提案ができたりする、こういった戦略で建築分野の人間が立ち回っていくことは一つの作戦だと思っています。

 

「ポジショニング」と「スキルの掛け合わせ」

続いて、そんな中での私ですが、「ポジショニング」と「スキルの掛け合わせ」を主に重視しています。
まず、「ポジショニング」ですが、本職は無事「経営部門」として働いておりまして、その上で個人で「エンジニア」的なことを続けていければなと考えております。
かなり保守的な建築業界から、他業種との連携の中で何かしようと思った時には、いろいろな意味で力のある「決定権者」に近い位置にいる必要があると思っていて、そういう意味で、今の仕事勉強させてもらっています。

保守的な建築業界、とある設計士の一人が設計として、力をつけるには実績を作る必要があります。時代の流れがどんどん早くなっていて、特に建築業界の変化のタイミングである今の時代に正直そんな時間をかけている暇はないなと思った次第です。

続いて「スキルの掛け合わせ」ですが、こちらでは二つ考えていることがあります。
一つ目は今までの流れからするとわかりやすいのですが、
そもそも他業種との連携の中で何かしようとしたときには、まず相手が何を求めているのかを考えたり、知る必要があります。そういった観点から、比較的広く浅く、にはなってしまいますが、色々勉強していければなと考えています。

二つ目は、去年のBIMBrastoでもお話させていただいた内容と重複するのですが、複数のスキルセットを持つ人間がどれだけ少数なのか、ということです。
100人に一人のスキルを持っている人(例えば建築の知識・資格を持つ人や、Pythonなどの言語を完全に理解してる人)はそれぞれであれば普通にたくさんいると思いますが、どちらも使える人は100×100人、つまり10000人に一人の割合でしか出てこないことになります。そこにもう一つ同様のスキルが加わった場合、100万人に一人の人間ということになるわけです。
まぁ、色々やってみるのは楽しいですしね!

こういったことを考えて今年一年、自主製作をやっていました。

長々と書きましたが、来年も基本的にスタンスは変えず色々触っていこうと思っていますが、
一旦は建築の勉強も改めてしようかなと考えているところでございます。(誰か建築士の勉強の仕方とか教えてください笑)

そんなこんなで今後もよろしくお願いします~。

最後に

この記事を書こうと思ったときに、今年、#まいにちUE4 って何回投稿したかなぁと思い調べてみました。

とりあえず手元に残っている投稿用の画像、動画を確認してみたところ、、、。

  • 動画:75本

  • 画像:162枚

  • 計:237 tweet

という結果でした。添付を何もしてないtweetも動画くらいあった(気がする)ので、合計で300日くらい行ってればいいなぁという形です。

正直、UE4触ってないときも「まいにちUE4」と言い張っていたので真偽のほどはいかほどといった感じではありますが、よくもまぁ怠惰な自分がここまでの投稿を達成できたなぁ、と感慨深いものがあります。

 

これで謎の町内会xRArchiのアドベントカレンダー最終日も終了となります。
今後の皆さんの活躍も見ていただければと思っております!
では、メリークリスマス&よいお年をお過ごしください!!

 

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